幸せになりたい？
と聞いてみます。
「ハイ」
とか
「良く分からない」
とか
答えはどうでもいいんです。
そこで今度は
「幸せって何だろうね？」
と聞いてみます。
大抵考え込んでしまいます。
恐らく思い描いているのは
大きな家に住んで素敵な家族がいて
何不自由なく暮らすこと。
じゃないですかね？
女性だったら旦那の稼ぎが良くて
専業主婦やって、エステ行って、高級ブティック行って
いつまでも美しく、とか
妄想するのは勝手ですがね・・・
男性の場合、大企業のエリートだったり、青年実業家だったりで
綺麗な奥さんが居て家の事をキチンとやってくれて
と、この時点で矛盾が生じていますね。
「じゃあそういう境遇に居る人達はみんな幸せなの？」
と聞いてみると
これも考え込んでしまいます。
そういう境遇になったことが無い
とかじゃなくて
きっとそういう人たちの心が満たされているのかどうか
それは個々人の問題であり
感じ方なのです。
だから、分からないのです。
と言うことは
幸せって境遇じゃない
と言う事が言えます。
逆に不幸せって何でしょう？
よく不幸な境遇という言葉を聞きます。
不幸な境遇とは
ひとつ分かりやすい例を出すと
子供なのに親が居なくて住まいも無くて自分で働くことも出来なくて
と言う状態
これは誰しも異論無く、不幸な境遇じゃないでしょうか？
これが共通認識の不幸な境遇だとすれば
自分で働くことが出来、住まいもあり、今日食べるものが有る
と言う状態は少なくとも不幸ではない
と言えると思います。
ではこの子が裕福な家庭に養子として迎え入れられ何不自由なく暮らしたとして
これは幸せでしょうか？
これも本人以外には分かりようもありません。
傍目には幸せそうに見えるでしょう。
幸せなんて人それぞれが違うモノサシで計っているのだから
他人が幸せかどうか、なんて分かりません。
それぞれ個々人が感じることなのです。
今日食べるものが有って住む家が有るんだから幸せを感じろ！
と言うのも何だか乱暴で的確ではないように思います。
最低限の状態を維持できるようになれば
また次の欲求が出て来ます。
これが自然だと思います。
いい家に住みたい、とか美味しいものを食べたい、とか
衣類もまた同じだと思います。
ここがスタート地点だとして
富める人達は大きな住まいを求め
高級車を求め贅沢な暮らしを求めて行きます。
それを私みたいな貧乏人は指をくわえ羨ましがっているのです。
人にはそれぞれ合った暮らし向きがあると思います。
どうせ貧乏だから、と諦めてしまってはいけません。
自分に合った満足度を求めて生きて行けば良いのだと思います。
昨今は貧富の差がどうのとか格差社会がどうのと騒いでいますが
世の中の人みんなが裕福になんてなれません。
クオリティオブライフと言う言葉を聞きますが
まさに人生の質は人それぞれであり
また、他人がどうのこうのいう問題ではありませんし
他人と比較するものでもありません。
人それぞれの心の問題なのです。
しかし
しかしながら
私は言いますよ。
この萎縮しまくった世の中
大っ嫌いです。
週末は金使いたくないから家に籠る
とか
大学出たての若者が将来、老後に備えて貯金する、とか
無駄遣いしろ、とは言いませんがね
たまに、美味しいもの食べたり、旅行に行ったり、音楽聞きに行ったり
観劇したり、映画観たり、古本漁ったり、しみったれた飲み屋に行ったり
楽しいじゃないですか！幸福じゃないですか！
（完全に自分の趣味に行ってしまいました）
すぐにコスパ悪りぃだの言い出すし
コスパ、コスパ言うんだったら
己自身のコスパ考えてみろって。
自分自身も社会に貢献しねえとお前のコスパも悪りぃんだよ！
金ってものは使わないと経済が回らないのですよ。
何が言いたいか、と言うとですね。
最近、いや大分以前から思っているのですが、
どうせ人はこの世に生を受けた以上は ”死” を免れないのです。
今日一生懸命生きた
と言うことは
一日分一生懸命 ”死” に近づいた、と言う矛盾を孕んでいるのですよ。
どうせ死ぬのだから、何やってもいいじゃん、とか
何時死んでもいいじゃん、とかじゃないんです。
どうせいつかは死ぬのです。
であればこそ、だからこそ良く生きるのです。
人の一生なんて宇宙の長い歴史から見れば
ほんの ”一刹那” 一瞬の出来事なんですよ。
安っすいもん食って安っすい国民服みたいなもん着て
引き籠って
それも自由ですが
楽しいですか？
幸せですか？
楽しくて幸せなら文句はないんですが・・・
もっと楽しくやろうじゃねえか！
と
勝手に締めくくらせて頂きます。
今から自分のコスパを考えつつ
２０時位まで皆様のお越しをお待ちしております。
そっか
オレは生命保険に入っているから
早めに死んだ方がコスパいいのか！？
ウチのオヤジ意外と利回り良かったね！
なんて思うようなおかみさんではありません。
決して
多分
